まだまだ多いたばこによる火災
2020/11/11
昨年一年間での全火災 37,683 件のうちたばこが原因の火災は3,581件でした。全体の約10%です。住宅火災に限れば10,784件中1,420件(約13%)がたばこによる火災でした。
また約170名の方が、たばこによる火災で尊い命をなくされています。
近年の健康志向、電子タバコの普及によりたばこによる火災は減少傾向にありますが、以前、火災の原因では上位の状態です。
たばこの火の温度は、約800℃にも達します。
しかし、たばこの火種が小さいため、紙や布団などの可燃物に触れてすぐに炎があがるのではなく、じわじわと燃焼を続けます。これを無炎燃焼といいます。この状態のまま、長時間経過(数時間後の場合もあり)したのちに発炎に至るのがたばこ火災の特徴です。
出かけた後、就寝中に火災が起こることもあります。
たばこによる火災は、ポイ捨てや寝たばこ、たばこの吸い殻をゴミ箱や袋に入れたといった不注意、不始末によるものが多いです。防げる火災なのです。
くれぐれもご注意下さい!
たばこによる火災を防ぐためのポイント
・ タバコのポイ捨てをしない
・ 歩きながらの喫煙やくわえタバコはしない
・ 寝タバコは絶対にしない(特に注意が必要です!)
・ 火のついたままのタバコを放置しない
・灰皿に吸殻を溜めすぎない
・ 吸殻は水をかけてから捨てる
・ 住宅用火災警報器を設置する
放火火災
2020/11/10
火災の原因で何が多いか皆さんご存じでしょうか?
放火、および放火の疑いによる火災が昨年1年で、4,567件も発生います。
昨年1年間での総出火件数が37,683件ですので、12%以上が放火による火災となります。(放火の疑いを含む)
東京消防庁の管轄では、1977年以降は「放火」(放火の疑いを含む)が40年以上トップであり続けている状況です。
放火火災は、タバコの火の不始末、コンロの火災など、不注意から起こる火災と異なり、誰がが意思を持って火をつけることによる発生します。
放火火災は冬場の深夜から早朝に起こりやすい傾向にあります。また、特徴として、「連続放火事件」という言葉を聞くように、同じ犯人が繰り返し犯行に及ぶ傾向にあります。
放火は誰かがしているのだから防ぐことはできないと思われるかも知れませんが、放火されない環境を作ることはできます。
・家の周囲や共用部は整理整頓し、燃えやすいものを置かない(灯油類も要注意)
・ゴミの日を守る(必ず当日の朝に出す)
・玄関灯、センサーライトをつける
・車庫、物置は鍵をかける
・自動車やオートバイなどに防炎性のあるカバーを使う
・空家に簡単に侵入できないようにする
・ご近所同士での声掛けやパトロール
このような対策をすることにより、火災を減らすことができます。
火災は憎むべき犯罪であり、決して許すことができません。
刑法でも第108条で「死刑または無期若しくは5年以上の懲役に処す」とされています。
「ムシャクシャしたから・・・」では済まされないのです。
地域で目を光らせ、巡回や、防火・放火対策を講じていき、放火火災をなくしていきましょう。
秋の火災予防運動
2020/11/08
明日、11月9日(月)から11月15日(日)は秋の火災予防運動週間となります。
全国統一防火標語は 『その火事を 防ぐあなたに 金メダル』 です。
オリンピック開催のはずでしたね、そういえば・・・
秋の火災予防運動週間は、毎年、「11月9日~11月15日」の1週間となっております。
なぜ、11月9日からなのかお分かりになりますか?
11月9日が「消防の日」だからです。火災、救急要請の時は「119」ですね。
この119番通報ですが、平成30年のデータでは、年間985,047件の通報がありました。
一日平均2,698件となります。
昨年、全国で発生した火災の総件数は3万7538件、死者は1,477人でした。
火災は他の災害(地震、台風など)と違い、私たちの行動で発生も被害も
減らすことの出来る災害です。
これからの時期は、ストーブなどの暖房器具や、お鍋の際のガスコンロなど
火災のリスクが高くなります。
冬場は火災による死者が多くなるというデータがあります。
火災、災害はいつ起こるか分かりません。
火災が起きやすい状況、起きた場合の対処を知っているだけで火災による被害を軽減することができます。
日ごろからの火災予防、災害対策を心がけましょう。
消防訓練、避難訓練のご相談も、随時受け付けております。
お気軽にご相談ください(*^^*)
稲むらの火
2020/11/05
11月5日は「世界津波の日」「津波防災の日」です。
2015年に国連総会本会議で定められました。
これは、旧暦の嘉永7年(安政元年)11月5日に、南海トラフの西半分を震源とする安政南海地震が発生したことにちなんでいます。村を襲った津波から、村人たちを避難させた逸話が、津波防災教育に大切だとされ定められました。この実話をもとにしたのが、「稲むらの火」です。
物語のあらすじ。。。
高台に住む庄屋の五兵衛が地震の後家から出て村を見下ろした。五兵衛が海を見ると、潮が引き、広い砂原や岩底が現れている。「これは、津波がやって来るに違いない。」 しかし、村人は祭りの準備で気付いていない。「みんなに知らせなければ。」そこで五兵衛は、自分の畑に積んであった稲むらに火を放った。すると、火に気付いた村人が高台に次々と駆けつけた。村人が五兵衛のもとに集まってしばらくすると、津波が村を襲い、村は跡形もなくなってしまう。。。
地震後の津波への警戒と高台への早期避難の重要性、助け合い(公助)の精神の大切さを伝えています。
豊田市消防学習センター
2020/11/04
今日は書類の申請で豊田市消防本部へ行ってきました。
豊田市消防本部には「豊田市消防学習センター」という防災体験施設が併設されています。
「5つのトライと6つのスタディで防災力を身につけよう!」をテーマに防災について学ぶことができます(^-^)
地震体験、消火体験、煙脱出体験などの「体験型学習」と、展示物や実験模型を通して学べる「防災についての学び」両方が経験できます。
11月9日(月)~11月5日は「秋の火災予防運動週間」となります。
この機会にみなさまもぜひ、足を運んでいただき、学んでいただければと思います。
私自身も、防災屋仲間と体験に行くつもりです(^-^)
※コロナ禍の影響で一部施設に利用制限あるようですので、ご注意下さい。