ブログ

『糸魚川大火』から6年です。
2022/12/22
1軒のラーメン店のコンロの消し忘れから出火した火災が、150棟近くに延焼した大規模な市街地火災。

当時、ニュース等で耳にされた方も多いのではないでしょうか。『糸魚川大火』です。

2016年12月22日昼頃、新潟県糸魚川市のとあるラーメン店から出火した火災は、翌日の夕方の鎮火まで約30時間も続きました。焼損面積は4万㎡。おおよそ野球場のグランド部分3個分もの面積となり、被害総額は10億円以上とも言われています。

実はこの地域で昔から、地元では「蓮華おろし」と呼ばれる強い南風が吹き、100棟以上の建物が被災した火災は過去に10回以上もあるのです。

この火災をきっかけに消防法施行令の改正が行われ、2019年10月以降、面積に関わらず、すべての飲食店で消火器の設置が必要となっています(一部、措置が講じられたものを除く)。
※ 以前は延べ面積150㎡以下の飲食店には消火器を設置する必要がありませんでした。

あなたの身近な消火器はどこにありますか?
消火器の使い方は分かりますか?

現在の法令では面積に関係なく消火器の設置が義務付けられているのは飲食店のみとなります。

しかし、一般の家庭や事業所でも、毎日のように火災が発生しています。

消防用設備が守るのは消防法をはじめとした“法”ではありません。あなた自身、あなたの大切な人、大切なものを守るための消防用設備です。

火災や災害を身近な問題として捉える。そして、自分にできることをする。これが『ジブンゴト防災』です。

「火災や災害に強い街づくりに貢献し、笑顔があふれる地域、社会にする。」

“あなたの街の防災パートナー”として、私たちに皆さんのお手伝いをさせてください!
『糸魚川大火』から6年です。
『糸魚川大火』から6年です。
35,222件、1,417 人。
2022/12/17
これは何の数字か分かりますでしょうか?

2021年の出火件数(35,222件)と、火災によりお亡くなりになった方の人数(1,417 人)となります。

今から1年前の今日、2021年12月17日 世間を騒然とさせる事件が発生しました。

まだ記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。

12月17日午前10時15分頃、大阪市北区の雑居ビル4階に入る心療内科にて男がガソリンを、放火され、26人が犠牲がなった放火事件。大阪・北新地ビル放火殺人事件です。

犠牲となってしまった方々は想像すらできなかったと思います。

一人の身勝手な行動により多数の犠牲者が出てしまう。放火火災の恐ろしさです。

常日頃から、自分の自宅や勤務先だけでなく、「今」いる場所で火災が発生するかもしれないという意識を持つだけで行動は変わってきます。

近くに消火器はあるのか。いざという時の避難経路はどうなのか。そもそもその場所が安全な場所なのか、そうでないのか。

火災や自然災害を常日頃から『ジブンゴト』として捉えて、今、自分にできることを実践し、ご自身、そして大事な人を守るため、 「自分たちの命は自分たちで守る」という意識を一層徹底し、大切な人と、万が一の際に取るべき行動を日頃から話し合い、火災や災害に対する備えや心構えを高めておきましょう。

自分自身、そして大切な人を守ることができるのは、消防士でも消防設備士でもありません。

あなた自身なのです。
35,222件、1,417 人。
35,222件、1,417 人。
2022年も残り半月となりました。
2022/12/16
この一年、本当に様々な荒波が襲ってきました。
しかしその度に手を差し伸べてくださったり、励ましの電話や、会いにきてくださった方がたくさんいました。

その中でも、同業者としても経営者としても憧れの社長様とお会いできたことが今後の自分の、そして会社にとっても大きな出会いだったと感じています。

普段の投稿から変化を感じて大阪から名古屋まで会いにきてくださり、温かく話を聞いてくださった方。

この御恩は一生忘れません。

その方のアドバイスで新調した名刺も完成し、その方の会社様をマネてトレーナーも作成しました。
いまはまだマネごとかもしれません。

でも、いつか行動して良かったと思える日が来るとおもいます。

いつか、この一年の挫折は、次に大きくジャンプするための準備だったと思えるその日まで、行動、実践を続けていきたいと思います。
2022年も残り半月となりました。
2022年も残り半月となりました。
突然ですが、皆さんに質問です。
2022/10/30
あなたの一番身近にある消火器はどこでしょうか?
お勤め先、学校にある消火設備は?
お住いの場所の火災報知設備は?
意外と知らないのではないでしょうか?

2021年の1年間での総出火件数は、35,077 件でした。これは、おおよそ1日あたり 96 件、実に15 分に1件の火災が発生していることになります。
そのうち、約55%にもあたる19,461 件が建物火災となり、10,564 件が住宅火災となります。全体の火災の30%が住宅火災ということになります。
また、日本国内の世帯数を5,045万世帯として計算した場合、1年間で実に10万世帯に20世帯近い住宅火災が発生していることとなります。

この数字を多いとみるのか、少ないとみるのかはあなた次第とはなりますが、決して他人ごとではありません。
(ちなみに、年末ジャンボ宝くじに当選する確率は2000万部の1といわれています。)

それではなぜ、人は2000万分の1の確率の宝くじが当たると思い購入する反面、年間35,000件以上発生している火災については「自分には関係ない」と思うのでしょうか?
これは、自分にとって不利益となる火災は「自分には起きるわけがない」と潜在的に働くからと思われます。
しかし、実際には、35,077 件の火災が発生し、1,400名もの尊い命が火災により奪われれいます。

では、最も身近である災害、「火災」から自分自身、大切な人を守るためにはどうしたらよいでしょうか?
死者が未発生の火災では、約58%以上が初期消火に成功しているのに対して、死者が発生した火災では、約58%が初期消火がなされていないというデータもあります。いかに初期消火が大切かがわかるかと思います。
最も身近な消防設備である消火器を適正に使用した場合の初期消火成功率は75%ともいわれています。
しかしその反面、初期消火における消火器の使用率は20%に達しておりません。

万が一の火災の際、その場には消防士も消防設備士もいません。
あなた自身、あなたの大切な人を守るのはあなた自身です。

これからの時期、火災が増える時期となります。火災を「他人事」ではなく、身近な「ジブンゴト」と捉え、わが身を守るためにも、消火器をはじめとした消防用設備を知ってください。そして広めてください。

この状況にあっても、消防用設備の点検報告率は50%未満と言われています。このままでよいのでしょうか?
一人では何も変えることができないかもしれません。
でも、まずは、自分と、大切な人を守るためにも、自身の行動をかえてみませんか?

それが、『ジブンゴト防災』です。
突然ですが、皆さんに質問です。
突然ですが、皆さんに質問です。
千日デパート火災から50年です
2022/05/14
118名が犠牲となり、日本のビル火災史上最悪の被害となった大阪の千日デパートビル火災から50年を迎えました。
1972年5月13日 大阪市の繁華街にある7階建ての雑居ビル・千日デパートビルでその悲劇は起きました。
いつも通り21時にデパートが閉店後の、22時半頃、この火災は起きてしまいました。
火災発生の発生時、唯一営業していたのが、最上階の7階部分にあったキャバレーでした。
この火災の原因となったのは、いまも火災原因のトップである「タバコ」でした。
閉店後のデパートの3階部分で工事をしていた工事業者のタバコの不始末により発生した火災は瞬く間に建物全体を襲いました。
火災に気づいた工事業者からの通報により、保安員は火災に気づいていたものの、7階にいる関係者は誰もこの火災に気づいていませんでした。
7階の関係者がこの火災に気づいたときには、すでに7階部分も煙に覆われていました。
階段も煙に覆われており、避難経路がない。そんな中、建物には避難器具の一つである、「救助袋」が設置されていました。
しかし、点検、整備が行われておらず使用できない状態にあった上、ほとんどの人が避難器具の使用方法を知りませんでした。
はしご車により救助された方も見えますが、熱さや煙から逃げようと窓から落ちてしまい、多数の方が亡くなってしまいました。
今もなおですが、火災によって亡くなる方の多くは「焼死」ではなく、「煙」によって亡くなっています。
この火災をきっかけに消防法や建築基準法の強化がなされ、ビルの火災対策は大きく見直しがされました。
一定規模以上の建物には自動火災報知設備やスプリンクラー設備の設置が義務付けられました。
また、避難計画の作成や消防訓練などの防火管理基準も厳格化されました。
中でも画期的だったのが、1973年の熊本市の大洋デパートで104名が亡くなる火災が起きた後 1974年に改正された「消防法改正」です。
この改正の大きな点は、消防設備の設置が義務化されていなかった古い大規模ビルにも、設置義務が遡って適用できることになった点です。これを「遡及」といいます。
飲食店や福祉施設などの場合、法令が改正された場合、設置などの義務がなかった場合でも、新しく改正された法令に適合するようにする必要があるというものになります。
「消防法」と切っても切り離せない法令の一つに「建築基準法」というものがあります。
建築基準法は階段や廊下の構造や、避難経確保などを目的としています。1974年の建築基準法改正により、改正後に建設された6階以上の建物に対しては「2方向避難」ができるよう義務づけられましたが、改正前の既存建物には適用されません。(既存不適格)
昨年末、26名もの犠牲者を出した大阪市北新地クリニック放火殺人事件の現場も、既存不適格に該当する建物でした。
「自分は大丈夫」と思いがち(正常性バイアス)ですが、令和2年に1年間で発生した火災は34,602件 実に1日当たり95件もの火災が発生しています。
日頃から避難経路(原則2経路以上)や消火器の使い方などを確認し、消防設備点検は定期的になされているか、防火対策はされているのかなどをご自身でチェックすることが重要です。
あなた自身、そしてあなたの大切な人を守るのは、「あなた自身」です。
それこそが、『ジブンゴト防災』です。
千日デパート火災から50年です
千日デパート火災から50年です
まずはお気軽にご応募ください。エントリーフォームへ

PAGE TOP